JFレポート 地域の特色を活かした取り組みで浜の活性化へ!~2020年度「浜の活力再生プラン 優良事例表彰」受賞地区が決定!~ 2021.4.2 JF全漁連編集部 印刷する 2014年から始まった「浜の活力再生プラン」(浜プラン)。漁業者自らが地域の水産業の活性化を目指し立案する活動計画です。 JF全漁連は、特に優秀な浜プランの取り組みを全国に発信するべく、毎年3月に「浜の活力再生プラン 優良事例表彰」を行っています。 昨年度に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式は中止となりましたが、「2020年度浜の活力再生プラン優良事例表彰受賞事例集」にて受賞地域を紹介しています。 ぜひご覧ください。 ▶「2020年度浜の活力再生プラン優良事例表彰受賞事例集」ダウンロードはこちら 今回は、受賞した8地区の取り組み概要をご紹介します! ※以下、浜プラン.jpコラムより引用。 【農林水産大臣賞】には三重県の鈴鹿市漁協地域水産業再生委員会鈴鹿市漁協の漁師たち鈴鹿市漁協地域水産業再生委員会では、厳格な資源管理を行うことで、漁獲量や魚の単価が上昇し、漁業収入が向上。都市型漁業の強みを活かして、販路拡大や魚食普及を推進し、地域の水産業の発展に努めました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 【水産庁長官賞】には北海道古平町・積丹町地区(積丹町分会)と東京都三宅島地区古平町・積丹町地区:海中篭(かご)肥育試験古平町・積丹町地区地域水産業再生委員会(積丹町分会)では、ウニの餌となるコンブの生産体制を確立し、未利用ウニの海中肥育、陸上畜養などを実用化。ウニ殻を利活用したコンブの生育促進にも成功し、藻場の再生やウニの増産にも効果を上げました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 三宅島地区:短期研修(操業体験)三宅島地区地域水産業再生委員会では、漁業者の高齢化と後継者不足を解決すべく、新規就業者を確保育成するための総合的な仕組みづくりを行いました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 【全漁連会長賞】には岩手県野田地区と千葉県安房地区部会荒海ホタテ野田地区地域水産業再生委員会では、養殖ホタテガイを始めとする漁獲物のブランド化に団結して取り組み、震災被害で落ちこんだ漁業生産を順調に回復させました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 安房地区部会:東安房漁協タグつき水産物千葉県地域水産業再生委員会 安房地区部会では、県内で初となる改革型の定置網と最新の漁船を導入。市場流通の改善にも取り組み、コストの削減と付加価値の向上を実現しました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 【農林中金理事長賞】には長崎県対馬地区刺し網によるイスズミ漁獲対馬地区地域水産業再生委員会では、磯焼けが進むなか、植食性魚類のイスズミを効果的に駆除する方法を確立。持続的な藻場保全活動を推進しました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 【共水連会長賞】には山口県吉佐地区大海直売所吉佐地区地域水産業再生委員会では、行政や地域おこし協力隊と連携し、地元の象徴であった漁師料理を復活さました。また、漁協の直売所をオープンし、高品質な水産物を販売することで、漁業者の収入増加につなげました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 【漁済連会長賞】には熊本県大浜地区熊本県唯一の漁協による共同乾燥施設大浜地区地域水産業再生委員会では、漁協と生産者がノリの共同乾燥加工施設を運営し、海上と陸上の作業を分業化。労働時間の短縮や作業の効率化などにより、生産規模の拡大を実現しました。 【この地域の浜プランを詳しく見る】 審査委員長コメント選定委員会の委員長を務めた東京海洋大学 工藤貴史准教授によるコメント(要旨)は、以下のとおりです。 【工藤委員長 コメント】 今回、農林水産大臣賞は鈴鹿市漁協、水産庁長官省は古平町・積丹町地区(積丹町分会)と三宅島地区、全漁連会長賞は野田地区と千葉県安房地区部会が受賞されました。これら地域水産業再生委員会の取組は、地域全体の漁業・水産資源に対応するといった「対象の総合性」、生産から消費に至るまでの課題解決に取り組むといった「取組の総合性」、浜を構成している多様な人々が取組に参加するといった「担い手の総合性」の3つの総合性に優れていました。これらが発揮されている地区は、浜の活力が再生している地区といってよいでしょう。 それから今回は地域の特色を活かした取組が目立ちました。磯焼けの一因である植食性魚類のイスズミの駆除と有効利用に取り組んだ対馬地区は農林中金理事長賞、女性部が伝統料理である海老味噌の復活に取り組んだ吉佐地区は共水連会長賞、陸上作業の分業化とシステム船の導入によってノリ養殖の規模拡大と生産性向上を実現した大浜地区は漁済連会長賞を受賞されています。これらの取組からは、地域の特色を活かすには浜の活力が必要であることがわかります。 浜プランは、浜の構造改革です。浜の活力を再生するには、浜の主体性、望ましい将来像を描く力、そして協同の力が必要不可欠です。これからも全国の浜において浜プランがさらに発展していくことを期待しています。 【過去の事例集もご覧いただけます】 ▶2019年度版 ▶2018年度版 ▶2017年度版 各地の浜プラン検索、事例紹介コラムは浜プラン.jpで! JF全漁連浜プランJF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
組合学校がJF全漁連トップセミナーを開催7月9日,全国漁業協同組合学校(以下,組合学校)より学生2名がJF全漁連本所を来訪し,トップセミナーが開催されました。 組合学校は,創立80年を超える漁協職員の養成学校です。全国のJFグループや関係団2025.7.24JFレポートJF全漁連編集部
第59回 淡路農林水産祭ー淡路島内のJF組合長らが今年一年の豊漁を祈願ーこのコラムは、兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)の広報誌『拓水』No.784(2022年2月発行)に掲載されたものです。受賞された皆さんおめでとうございます! * * *2022.4.8JFレポート全国の漁連・漁協
JF・JF漁連向け「海業」セミナーを開催 JF由比港とJF魚津が取組事例を紹介JF全漁連は1月21日、「第3回JFグルーブ海業セミナー」をオンライン併用で開催しました。 「海業」とは、海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用し、漁村の活性化を目指す取り組みです。 本セミナーは「海業2026.2.5JFレポートJF全漁連編集部
香川県産「新ノリ祭り」開催! 「おにぎらず体験」やクイズもこの情報は、香川県漁業協同組合連合会(JF香川漁連)からの提供です。 * * * 2023年1月28日(土)、イオンモール高松(香川県高松市)で「香川県産新ノリ祭り」が開催されました。 本2023.3.13JFレポート全国の漁連・漁協
漁師の甲子園「第27回 全国青年・女性漁業者交流大会」レポート―スマート漁業や漁農複合経営などが農林水産大臣賞に―JF全漁連は3月2日、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で「第27回全国青年・女性漁業者交流大会(協賛:全国漁協女性部連絡協議会・全国漁青連、後援:農林水産省ほか)」を新型コロナウイルス感染症2022.4.1JFレポートJF全漁連編集部
第26回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー開催 昨年を上回る2万5千人が来場「第26回ジャパンインターナショナルシーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)が8月21日~23日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。 今回は、17カ国・1地域から630社・団体が出2024.9.26JFレポートJF全漁連編集部